口臭の原因にもなる犬の乳歯遺残の原因と対策を解説

犬の乳歯遺残

犬の歯は人の歯と同じく、仔犬の頃は乳歯、成犬になると永久歯へと生え変わります。
ただ、乳歯が抜けない事があります。この状態を乳歯遺残や乳歯晩期遺残と呼びます。乳歯遺残になると噛み合わせが悪くなったり、口臭がきつくなったりして、他の口腔の疾患を引き起こす原因にもなります。そんな乳歯遺残の原因と対策について紹介します。

犬の歯ってどうなっているの?

犬の歯ってどうなっているの?

犬の歯は、乳歯が28本、永久歯が24本あります。生後すぐの場合には乳歯も生えてはおらず、生後3週間頃から生後2か月頃に乳歯が生えて、生後4ヶ月頃から乳歯が抜け始めて、生後7~10か月ほどで永久歯へと生え変わります。生え変わる時期は歯の部分に痒みが生じて、何でも噛んでしまう事があるので、そういった場合は噛んでもいいおもちゃやタオルなどを与えることをオススメします。

乳歯遺残の原因

乳歯遺残の原因

乳歯遺残は小型犬で発症が多いといわれているので、遺伝的な要因が関係していると考えられていますが、確定的な原因は分かっていません。
ただ、中型犬や大型犬でも発症は確認されているので、小型犬以外でも注意するべき疾患といえます。
永久歯へと生え変わる際には、乳歯の根元部分を押し出すようにして永久歯が生えてきます。この際に歯の根元の歯根は永久歯へと吸収されていきますが、この吸収が上手くいかず、乳歯が抜け落ちないと乳歯遺残となります。
特に犬歯は切歯や臼歯よりも吸収が難しい為に乳歯遺残となりやすいといわれています。

乳歯遺残の症状

乳歯遺残の症状

乳歯遺残となると乳歯の内側から永久歯が生えてくることになり、噛み合わせが悪くなります。
犬種の中にはブルドッグやボクサーのように噛み合わせが悪い事がスタンダードとなっている犬種もいますが、基本的には噛み合わせが悪い事は良いとは言えません。
噛み合わせが悪くなると、食べかすが歯間に溜まりやすくなり、歯垢や歯石、歯周病などの原因となります。
また、歯が歯茎や舌、口腔内に接触する事で傷口ができ、ズキズキした痛みを伴うようになり食べる事が難しくなる事もあります。
犬の口は健康な状態であれば、口臭はそんなに強くないので口臭が強くなると乳歯遺残が起こっている可能性があります。
また、食事をしなくなったり、食事をしずらくになったりしている場合でも乳歯遺残が疑われます。

乳歯遺残の治療方法

乳歯遺残の治療方法

乳歯遺残の治療としては抜歯が施されますが、永久歯がない場合には抜歯をしない事もあります。また、噛み合わせが悪くなった場合には歯列矯正が施される事もあります。
抜歯は全身麻酔をかけ、メスによって歯肉の付着部を切除し、エレベーターと呼ばれる器具を使って抜歯が施されます。
歯列矯正を施す場合には人間と同じく矯正器具を歯に装着させて、歯の矯正が施されます。
その後は約2週間ごとに病院に通い、噛み合わせや矯正装置の調整が施されます。
しかし、長時間装着すると日常生活に支障をきたしてしまう事もあるので、数ヶ月をかけて治療を終える事が望まれます。

乳歯遺残の予防方法

乳歯遺残の予防方法

乳歯遺残は原因が特定はされていないので予防する事は難しい疾患で、早期発見・早期治療が重要となります。
しかし、口腔内のことで容易に発見される事がないうえ、愛犬の口の中をチェックしなくてはいけません。犬は口の周りを触る事を嫌がってしまうことが多く、無理強いしてしまうと咬まれる可能性もあります。
ですので、日頃から愛犬の口の中を見たり、触れたりするようにしておく頃が重要です。
まずは口の周りを触れるようにして慣れてきたら、口唇をめくって歯を触るようにしていき、口の中を開けれるようにしてしていきます。
この方法は歯磨きをする際にも使用できます。歯磨きの場合はここからガーゼやブラシで歯磨きをしていきます。
どうしても口の中をチェックできない場合には、健康診断やワクチン接種などで動物病院に行った際に獣医師にチェックしてもらうようにしましょう。

まとめ

乳歯遺残は命に直接かかわる事はありませんが、食べる事が難しくなるために必要な栄養を摂取できずに結果として命にかかわってしまう事もあります。原因は特定できていないので、愛犬の口の様子をよく見たり、健康診断などで動物病院に行った際にチェックをしてもらうようにする事が大切です。

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