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犬の肛門絞りしないとどうなる?自分でできない場合の対処法も解説

愛犬をトリミングや動物病院に連れていくと、「肛門腺を絞りますか?」とスタッフに聞かれたことがあるかもしれません。この肛門腺とはいったい何なのでしょうか?また、どうしてそれを「絞る」必要があるのでしょうか?

トラブルを未然に防ぐためには、肛門腺についてしっかりと理解し、定期的に肛門腺絞りをすることが重要です。

そこで、犬にどうしてこんな器官が備わっているのかといった基礎知識から学びましょう。その上で、自宅で自分でもできる絞り方を解説していきます。愛犬の健康を守るためにもしっかりとチェックしましょう。

目  次

▼犬の肛門腺とは?

▼犬の肛門腺が詰まるとどうなるの?

▼肛門腺の絞り方

▼肛門腺炎・破裂の症状は?

▼自宅での肛門腺絞りが難しい場合は専門家にお願いしよう

▼まとめ

 

犬の肛門腺とは?

肛門腺とは、犬や猫、ブタなどの動物が持っている器官です。犬の場合は、肛門の両脇に2つ付いています。肛門腺は、「肛門嚢」(こうもんのう)と呼ばれることもあり、この中に分泌物が溜められています。動物の種類によって分泌される物質が異なり、ブタの場合は粘液が分泌されますが、犬は脂質を分泌します。

肛門腺は肛門とつながっている状態であり、糞をする時に、この分泌物も一緒に排出される構造となっています。これが自然の状態で、野生動物は特に何もケアをする必要がなく、分泌物が順調に排出されることが多いです。

肛門腺の役割

分泌物には強い臭いが付いています。人間からすると、かなりの悪臭とも言えるものです。しかし、この分泌物の臭いによって、動物はマーキングをするという重要な役割を果たしているのです。糞と一緒に肛門腺液が出ることで、自分がいることを示し、自分のテリトリーを周りに知らせて、他の動物が侵入しないようにします。

さらには、外敵を避ける意味合いを持つケースがあります。その代表例がスカンクで、肛門腺から作られた非常に強い臭いを発することで、外敵を撃退するわけです。

犬の肛門腺が詰まるとどうなるの?

肛門腺は灰色や茶色の分泌物を出して、通常は糞と一緒に排出されます。しかし、うまく分泌物が排出されずに肛門腺が詰まってしまうことがあります。

加齢と共に、器官の動きが弱くなったり、排出をする管の部分が細くなったりすることで、詰まることがあります。そうなると、健康リスクが高まります。どんな危険があるのかを見てみましょう。

肛門腺が溜まると炎症しやすい

肛門腺が溜まると炎症が起きやすいです。これは、分泌物の流れが止まってしまう状態になったところに、細菌感染が生じることによって発生します。通常は、たとえ細菌が多少侵入したとしても、分泌物が排出されることによって、細菌が繁殖することはなくなります。しかし、管が詰まり排出ができなくなると、肛門腺内で細菌が繁殖してしまうのです。

それが炎症を起こし、かゆみや腫れ、最終的には腫瘍などの問題を引き起こします。最初の段階では外からは分かりませんが、かゆみが出ますので、肛門部をなめることが多くなったり、噛んだり、床にお尻をこすりつけるような動きが出ている場合は要注意です。

また、膿が出ているケースもあります。座った跡が濡れているとか、その周辺がとても臭いといったことで発覚します。肛門付近が明らかに大きく腫れている感じがするとか、赤く充血しているようなら、炎症している可能性が高いです。

肛門腺破裂を引き起こす可能性がある

大きなリスクを伴うものとしては、肛門腺破裂があります。これは文字通り、分泌物を溜め込む袋状の肛門腺が破裂してしまうことです。排出するための管が詰まったり、閉塞したりすると、分泌物が溜まり続けます。次第に肛門腺は膨らみ、限界を超えると破裂してしまうのです。

肛門腺が破裂すると、今まで溜まっていた分泌物が大量に飛び出てきますし、組織が切れることによって出血することも多いです。状態によっては、かなりの出血となり、痛みも強くなります。明らかに異常な場合は、外科手術が必要となることもあります。破裂が小さいとしても、絶えず膿が流れるような状態になるケースも見られます。

細菌に感染しやすくなる

肛門腺は肛門と直結していますので、そもそも細菌に感染しやすい器官です。本来であれば、肛門腺から液が流れることで、糞が逆流したり、細菌が大量に肛門腺側に入り込んだりするようなことは多くありません。しかし、分泌物の流れが滞ると、どうしても肛門腺側に細菌が入りやすくなります。

そうなると、正常であれば茶色や灰色の分泌物が、緑色になったり、血が混じって赤っぽくなったりすることがあります。特に分泌物が赤くなっている場合は、1番目に挙げたリスクである炎症にまで発展している可能性があります。細菌感染と炎症はセットのようなものですので、明らかな症状が見えないとしても、何らかのリスクを抱えている状態であることは覚えておきましょう。

肛門腺の絞り方

肛門腺は自分でも安全に行えるケアですので、正しいやり方を覚えて実践してみましょう。

・ティッシュやビニールなどを用意して汚れても良い準備をする
・しっぽをつまんで持ち上げ、肛門を確認できるようにする
・肛門付近を指でつまんで、内側から押し出すようにして絞る
・出てきた分泌物を拭いてきれいにする

それぞれの手順について、もう少し詳しく見ていきます。肛門腺は臭いが強いため、汚れが周りに飛ぶと後から大変です。そのため、床に新聞紙やビニールを敷き、すぐに拭けるようにティッシュやウエットティッシュを用意しておきましょう。もしくは、シャンプーの時に一緒にする方法もあります。

しっぽをしっかりと持ち上げることで、肛門周りの形状が分かりやすくなります。絞り出す時には、親指と人差し指で肛門の周りから全体をつまみ上げるようにすると良いです。絞り出すと、液体が中から出てくるのが感触でも分かるはずです。この際、しばらく肛門腺絞りをしていないと、一気に分泌物が飛び出ることもあるので注意しましょう。

肛門腺絞りの目安とは?

肛門腺絞りをする頻度は、月に1回から2回を目安とします。ただし、個体差が多いので、一度動物病院などに行って、分泌物が溜まりやすい傾向にあるのかを聞いてみるのも良いでしょう。全体的な傾向としては、高齢犬は排出がしづらくなりますので、頻度が多くなります。肥満状態にある犬も一緒です。さらに、体のサイズで言うと、大型犬よりも小型犬のほうが溜まりやすい傾向にあるとされています。

肛門腺炎・破裂の症状は?

肛門腺絞りをしていないと、いろいろなトラブルが生じます。特に発生リスクが高く、危険度も高いのが、肛門腺炎肛門腺破裂です。具体的にどんな症状として現れてくるのかを覚えておきましょう。万が一、こうした症状が見られるようなら、肛門腺絞りをする必要があると共に、治療のために動物病院に連れて行ったほうが良いでしょう。

・お尻を床に付けてズリズリとこすり歩きをする
・いつも以上に肛門をなめる
・肛門付近を噛む
・柱や壁にお尻をこすり付ける
・お尻が気になる感じでグルグルと回る

こうした症状は、お尻に不快感があったり、かゆみ、もしかすると痛みを感じたりしている可能性があります。症状の進行度合いとしてはそれほどひどくなく、炎症が起きていても小さなものかもしれません。

・肛門周辺が赤くなっている
・肛門周辺が腫れている
・肛門周辺に出来物がある
・肛門周辺から膿が出ている
・出血が見られる
・肛門腺絞りをすると分泌物の色がいつもと違う
・発熱
・食欲低下

こうした症状が見られると、ある程度症状が重くなっている可能性があります。炎症が生じているため、皮膚組織に腫れなどが生じているかもしれません。また、膿が出て、それが流出したり、出来物となったりしているのです。出血が伴っている場合は、炎症が進んでいる、もしくは破裂という可能性もあります。ただちに、動物病院に連れて行って、診断してもらいましょう。

どんな風に治療をするの?

それほどひどくないようであれば、塗り薬や飲み薬によって治療することができます。具体的には、丁寧かつ安全に肛門腺絞りをすることと、炎症を抑える消炎剤、そして細菌の繁殖を抑える抗生物質を投与します。こうした治療であれば、数千円の治療費、医薬品代となります。

一方で、症状が進行している場合は切開手術が必要となります。肛門周りを切って、肛門腺を出して切除する手術です。肛門腺自体を取ってしまいますので、その後の心配はなくなります。肛門腺周りは排便に必要な筋肉や神経があるといった理由で、より慎重な手術が求められます。動物病院によって金額は異なりますが、数万円から10万円程度というところでしょう。手術後は傷口が炎症することもあるので、抗生物質を塗ったり服用したりすることになります。

予防方法は?

外科手術に至るまでのトラブルにはできるだけならないよう、日頃から予防しておきましょう。やはり、一番の予防は肛門腺絞りを定期的に行うことです。個体によっては自然と分泌物を上手に排出できるため、ケアをする必要がないこともあります。しかし、体形が変わって肥満傾向になったり、年を取って器官の働きが弱くなったりすると、排出がうまくできなくなってくることもあります。そのため、状況が変わったら、肛門腺絞りの必要性がないかを獣医師さんに聞いてみると安心です。

また、普段から肛門周りの皮膚の様子や、愛犬がいつもと違う行動を取っていないかを観察することも大事です。おかしいなと思ったら肛門腺絞りを始めると共に、診察に連れて行きましょう。

自宅での肛門腺絞りが難しい場合は専門家にお願いしよう

肛門絞りは基本的にはそれほど難しいものではないので、飼い主でもすることができます。しかし、愛犬がどうしても嫌がるとか、自分でもやってみたものの、うまく絞れないということもあるでしょう。また、炎症によって排出がうまくできなくなっているケースもあります。そういった場合は、無理に自分ですると新たなトラブルにつながる恐れもありますので、動物病院や動物のケアを行う専門家に依頼しましょう。

トリミングや爪切りなどをしてくれるサロンでは、セットで無料もしくは安価でしてくれることが多いです。動物病院でも1,000円くらいの料金でしてくれます。定期的に診察などに連れていく場合は、そのタイミングで、まとめて肛門腺絞りもしてほしいと伝えることもできるでしょう。専門家を頼ることで、正確な状況判断をしてくれますし、自分たちでもできる予防法を教えてくれるはずです。

まとめ

肛門腺とは、肛門の左右にある分泌物を出す器官のことです。通常は便と一緒に分泌物が排出されて、マーキングの役割を果たすことになります。しかし、肥満や高齢などによってうまく分泌物が排出されないと、肛門腺に溜まってしまいます。そうなると、細菌の繁殖が理由で、炎症を引き起こしたり、さらに症状が悪化して肛門腺破裂といったトラブルに発展したりすることがあるのです。

そうならないためには、定期的に肛門絞りをすることが重要です。自分で行うこともできますので、正しいやり方を覚えてやってみましょう。自分ではできないと思うなら、月に1回程度、専門家のところに行って、肛門絞りをしてもらうことができます。それほどコストのかかるものではありませんので、愛犬の健康を守るために定期的に続けていきたい習慣です。

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