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愛犬が床ずれに...原因・対策方法・治療法について解説

愛犬が年齢を重ねていくと思うように動きが取れなくなったり、寝たきりになってしまうことは少なくありません。そんな時に注意してあげなくてはいけないのが「床ずれ」です。

本記事を通して床ずれについての知識や予防法、治療について正しい知識を身につけ、愛犬も飼い主も負担が少なくなるように実践してみていただけると幸いです。

犬の床ずれとは?

床ずれとは、別名:褥瘡(じょくそう)と呼ばれるもので布団やマット、車イスなどと接触する皮膚の部分が長時間、圧迫されることによって血流が悪くなり、皮膚や皮下組織・筋肉などに酸素や栄養が行きわたらなくなることで、ただれたり傷ができてしまうことを言います。

犬の床ずれの症状

犬の床ずれの症状としては、初期段階は皮膚が薄くなったり、赤くなったりして痛みや痒みを伴います。

症状が進んでいくと、水ぶくれのようなものができて破れるとじゅくじゅくした傷になります。さらに症状が進んでいくと炎症を起こし、皮下組織や骨・関節などまで壊してしまうこともあります。

犬の体力が落ちている場合や傷口にウジがわくと、床ずれから細菌感染を起こし、命に関わることもあるため注意や予防が必要です。初期段階では気付かないことも多いので、寝たきりになったら日頃から毛を掻きわけ皮膚の観察をすると早期発見をしやすくなります。

犬の床ずれの原因

床ずれが起こる原因としては大きくいうと、布団やマット、車イスなどと接触する皮膚の部分が長時間、圧迫されることによって血流が悪くなり、皮膚や皮下組織・筋肉などに酸素や栄養が行きわたらなくなることで死んでしまった状態です。

他にも摩擦、湿気、栄養不足などでも床ずれになる可能性があります。特に加齢・病気・ケガなどで寝たきりになっている犬は原因が複数になることもあり原因は様々です。主な原因の4つについて以下で解説していきます。

圧迫

1番代表的な原因は、圧迫です。特に寝たきりになってしまった老犬や、成犬でも病気やケガなどで寝たきりになっている犬に多いです。長時間同じ姿勢でいると同じ部分にばかり体重がかかってしまいその部分が圧迫されてしまいます。それが原因となって血行不良を起こすことによって床ずれが起こります。

愛犬が寝返りをうまくできない場合、片方ばかりが圧迫されて床ずれを起こす原因になってしまうので、定期的な寝返りをすることも重要です。

摩擦

ベッドの上で這う犬などは、皮膚が引きずられてしまい「摩擦」により皮膚がすり減り床ずれを引き起こす原因になります。その他にも寝具やおむつなどの摩擦も床ずれの要因です。

また、寝たきりの犬を引きずって移動させたりするとその引きずった摩擦で床ずれが起こることもあるので注意しましょう。

湿気

意外だと思う方も多いかもしれませんが、「湿気」も床ずれの原因の1つです。湿気は摩擦を増大するだけでなく、適度な湿気によって皮膚の外側にある保護層が弱くなってしまうことで損傷する恐れがあります。

また、被毛が長すぎることによる皮膚の蒸れやごはんを食べた後の顔まわりの汚れなどにも注意が必要です。いずれにしても不潔であることが何に対しても症状の悪化にもつながるため、できる限り清潔な状態を保ってあげることが大切です。

栄養不足

床ずれの原因として、「栄養不足」があります。食欲低下による体重減少で体が痩せてしまうと、衝撃を和らげてくれる体脂肪が不足してしまうことや関節などの骨まわりが骨張ってしまい床ずれが起きやすくなります。また、たんぱく質・ビタミンC・亜鉛が不足している状態だと皮膚の治りも悪くなってしまい悪循環です。

特食欲不振の場合は、ドライフードをウエットフードに変えたり、大好きなおやつを与えるなどして栄養不足を防いであげるようにしましょう。

犬の床ずれになりやすい箇所

具体的にどのような部分が床ずれになりやすいのでしょうか?床ずれになりやすい部分は主に肩や肘・腰やかかとなど脂肪や筋肉が薄く、骨が出っ張った部分にできやすいと言われています。寝たきりになった際に骨が床やマットなどに当たって、体重による圧力が集中しやすい場所です。

床ずれになりやすい主な箇所

・肩
・腰骨
・足首
・頬
・膝関節部分
・前足の肘部分
・後肢関節
・耳
・足先
・手首
・大腿骨部分

毛足の長い犬や長毛種の犬だと初期症状の赤みなどや傷口が非常に見えにくくなっています。寝たきりになったら毛を短くカットするか、日頃から床ずれになりやすい箇所のチェックを怠らないようにすることが早期発見や床ずれの予防にも繋がります。

犬の床ずれ対策とは?

犬の床ずれがいかに注意すべきものであるかは十分にお分かりいただけたかと思います。寝たきりになってしまったから床ずれになってしまうのは仕方ない…と諦めている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、床ずれは対策すれば防げるものでもあります。

床ずれが起こる可能性を少しでも低減させさせるための対策の4つを以下で詳しく解説していきます。

清潔を保つ

床ずれは、圧迫を軽減することももちろん大事なのですが、大前提としてはやはり体の「清潔」を保つことです。

排泄物はすぐに拭き取るようにする、ごはんで体が汚れてしまった場合はすぐに拭くなど素早い行動が大事です。

寝たきりの場合は、おむつをつけていることも多いので、お尻や陰部が汚れがちです。その為、おしりの毛をこまめにカットしておいたり、しっぽを包帯などでガードするなど工夫が必要です。汚れを落とすのは、蒸しタオルや犬ようのウェットティッシュを活用すると楽です。

耐圧分散マット

耐圧分散マット」を使用するのも床ずれ防止になります。耐圧分散マットはなるべく耐圧を分散させるように、設計された床ずれ防止のために作られた商品です。耐圧分散マットを使用することで横になっている時に一ヶ所に体重が集中しないようにしてあげたり、耐圧による血流悪化を和らげることができます。

使用する際の注意点としては、腰骨や肩など骨が出っ張っている部分がなるべくマットの上にくるようにしてあげましょう。

パットなどで保護

パット」などで保護することも床ずれ防止に有効です。愛犬の体を触って骨を感じる部分や寝ているときに、床と接する部分にパットなどで保護します。このパットは人間用のものでも良いです。

足の関節などの部分はタオルを巻くなどして直接骨が床にあたらないようにし、また床ずれが進行し水ぶくれができて破れた時などに出てくる分泌物が出てる場合もこのパットが有効です。しっかり保護することで細菌感染などの予防にもつながります。

寝返りをさせる

自分で寝返りすることができない介護補助が必要な犬に関しては飼い主さんが寝返りをしてあげることになります。寝返りは床ずれが起こりやすい部分に体圧が集中しないように、片方だけに負担をかけることを避けるために必要なものです。

寝返りをさせる目安の時間は2〜3時間に一度くらいが理想です。注意点は体を回転させるときに仰向けにしないことです。特に寝たきりの犬を仰向けにさせると、食道の内容物が気管に入ってしまい誤嚥を起こす可能性や内臓が圧迫されて大きな負担になることがありますので注意しましょう。

床ずれの治療法

いざ床ずれができてしまったらどうしたら良いのでしょうか。その場合はできるだけ早めに治療をすることが大切です。初期段階で治療をすることができれば治療法としては主に傷口の消毒、軟膏の塗布で十分治療することが可能で治療費用も数千円で済むことが多いですが、重症化して壊死した組織を切り取る手術などが必要になった場合は数万円~数十万円かかる場合もあります。そのため早期発見・治療が望ましいのです。

主な治療方法

・傷の患部を洗浄し周囲の毛を刈り取る
・傷の状態に合わせた軟膏を塗る
・抗生剤の服薬や外用薬の塗布(細菌感染などがあった場合)

湿潤療法

症状が軽い場合は主に湿潤療法で治療することが多いです。人間も同じですが床ずれになると体は傷を治そうとして白血球や栄養をたくさん載せた漿液(しょうえき)を傷口に届けるようになります。

その漿液を利用して患部にラップや特殊なガーゼを使って蓋をして漿液で患部を覆う治療法のことです。細菌感染を起こしてる場合は湿潤療法は有効とはいえないため投薬や手術などの検討がされます。

まとめ

床ずれは一度なってしまうと繰り返してしまう厄介な病気なのでできれば床ずれになる前に床ずれ防止できることが1番です。ただどんなに気をつけていても床ずれになってしまうことはあるので、気を付けてほしいのは愛犬の皮膚のチェックだけは怠らないようにして早期発見・早期治療に努めることで重症化を防ぐことができます。

床ずれは重症化すると命に関わる場合もあるので十分注意が必要です。今は床ずれ防止グッズもたくさん普及しているので愛犬や飼い主さんが負担にならないものを選んで予防してあげると良いでしょう。

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