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犬の嘔吐の原因について解説!原因と対策まとめ

犬が吐く原因は?

犬の嘔吐は、珍しいことではありません。ただし、嘔吐には様々な理由があり、その中には心配しなければいけないものが潜んでいます。どんな原因で犬が嘔吐するのかが分かれば、どのタイミングで医者に連れて行ったら良いのか、判断しやすくなるのではないでしょうか。

空腹時

前回の食事からの経過時間が長くなりがちが朝食前、明け方に吐いてしまうことが多いです。食べたものを嘔吐するのではなく、白っぽい胃液だけ、あるいは黄色っぽい胆汁を吐くのが特徴です。嘔吐以外には特に変わった症状はなく、元気でおもちゃで遊び、下痢なども起こさないという点が、この原因ではよく見られます。

乗り物酔い

人間と同じように、乗り物酔いしやすい犬がいます。これは生理的なもので、特に心配しなければいけない病気というわけではありません。乗り物に乗った時にだけ嘔吐するため、比較的分かりやすい原因ではないでしょうか。

食中毒症

食べてはいけないものを誤飲したことで起こる嘔吐で、病気ではないものの、緊急性が高い原因です。例えば、散歩の途中で道に落ちていたものを拾い食いしたり、タバコの吸い殻を食べてしまったり、食べた草に付着していた除草剤によって中毒症状が起こることもあります。

中毒症状が起こると、嘔吐だけでなく、呼吸の乱れや体のけいれんなどの症状も併発することが多いでしょう。放置すると命にもかかわる一大事となってしまうため、一刻も早く獣医を受診してください。

ストレス

慣れない留守番が続いたり、ペットホテルから帰宅したり、生活のリズムが変化することによってストレスを感じる犬は少なくありません。その他にも、来客や家族が増えるなど、家の中の家族構成が変わることによっても、ストレスを感じる犬はたくさんいます。

犬はストレスを感じると、自律神経が乱れて消化機能に負担がかかります。嘔吐に加えて下痢を併発することもあり、嘔吐が長く続いたり繰り返したりする場合には、それが原因で別の疾患を引き起こすリスクがあります。

ドッグフード

体質に合わないフードを食べていると、消化不良の状態で嘔吐したり、アレルギー症状が出たりします。もしもフードを新しいものに変えてから嘔吐するようになったなら、フードを1度止めて、嘔吐がストップするかを見極めると良いでしょう。

病気

どんな疾患が嘔吐を引き起こしているかを見極めるためには、嘔吐以外に変わった様子がないかどうか、吐いたものに血が混ざっていないか、便の状態はどうか、血便になっていないかなど、普段の生活で少しでも異常だと感じられることをリストアップして、病院を受診するのが賢明です。獣医へ多くの情報を提供することによって、疾患を見つけるまでにかかる時間を短縮でき、早期治療が可能となります。

吐いた場合の注意点

犬の嘔吐が続く場合や繰り返す場合には、何かしらの病気が原因となっている可能性があります。放置しても自然治癒は難しいので、できるだけ早めに病院を受診してください。犬の嘔吐を引き起こす疾患には、以下が考えられます。

熱中症

犬には汗腺がなく、汗を出して体温を調節することができません。そのため、高温な環境にいると体温を下げることが難しくなり、多臓器機能障害を引き起こしてしまいます。暑い季節に車内で留守番をさせたり、高温多湿の環境で散歩など過度の運動をしたり、十分に水分補給をしていなかった場合には注意が必要です。

炎症系の疾患

消化器系の器官が何かしらの原因で炎症が起こると、嘔吐の原因となります。何が炎症を引き起こしているのか、明確に分かるケースもあれば、原因不明な場合もあり、注意が必要です。消化器に炎症が起こると免疫反応が低下するため、そこから別の疾患を引き起こす原因にもなりかねません。

膵炎・脳炎

犬がかかりやすい病気の一つに、膵炎があります。急性膵炎慢性膵炎とがありますが、どちらも嘔吐が起こりやすくなるという特徴があります。軽度の膵炎なら適切な治療をすれば命にかかわることはないものの、放置していると、悪化して合併症を起こし、死亡リスクが高くなってしまいます。

慢性的な膵炎の場合、少しずつ膵臓の炎症が進んで膵臓が硬化することが少なくありません。そうなると、犬は腹痛を起こしやすくなり、元気がなくなってしまいます。

また、脳炎が嘔吐を引き起こすケースもあります。例えば、壊死性白質脳炎や壊死性髄膜脳炎は犬が起こしやすい脳炎疾患です。

感染症

嘔吐を引き起こす病気には、ウイルス寄生虫による感染症があります。定期的にワクチン接種をしていても、感染症にかかるリスクはゼロではありません。これらの病原体に感染すると、犬の消化機能に異常をきたしてしまい、嘔吐や下痢を引き起こします。

腫瘍

腫瘍が原因で、嘔吐が起こるケースもあります。特に腸にできる腫瘍は嘔吐を引き起こしやすく、リンパ腫や平滑筋種、炎症性ポリープや平滑筋肉腫、腺癌などが該当します。腫瘍を取り除くなど根本的な治療をすることで、引き起こされている嘔吐も解消できます。

腸閉塞

腸閉塞による嘔吐もあります。腸閉塞とは腸がふさがった状態を指し、食べたものが体外へ排出できず、通過障害を起こしてしまいます。腸閉塞が起こると、排便ができずに便秘が続いた状態になるとともに、食べたものが逆流して、嘔吐として出てきてしまうのです。

腸閉塞には、物理的に腸管がふさがってしまう機械的腸閉塞と、機能低下による麻痺性腸重積とがあります。いずれの場合も緊急性を要する状態なので、すぐに動物病院を受診する必要があります。

腎機能不全・肝機能不全

体内の毒素を除去する働きをしている腎臓が機能障害に陥ると、毒素が体内にたまってしまい、尿として排出されづらい状況が起こってしまいます。そうすると、その毒素が嘔吐という形で排出されます。急性腎不全の場合には突然起こるため、適切な処置をする前に死に至ってしまうリスクがあります。慢性の腎不全の場合は少しずつ腎機能が低下するために、飼い主にとっては気づきにくい傾向があります。

また、肝臓は、体内の毒素を代謝する役割を持っています。肝機能が機能障害を起こすと、毒素が代謝されないまま体内に残り、嘔吐を引き起こします。

犬が吐いた時に飼い主が確認すること

犬が吐くと、飼い主はとても心配なものです。しかし、犬の嘔吐は必ずしもすぐに病院へ連れて行かなければいけないケースばかりではなく、家庭で様子を見ても大丈夫なケースが少なくありませんですから、まず飼い主が冷静に対処する必要があるでしょう。

犬が嘔吐した時に飼い主はどんな点を確認すればよいのか、ポイントが分かれば、病院へ行くべきかどうかの判断をつけやすくなります。

嘔吐の種類を判別する

犬が口から吐いてしまう際には、食べものを飲み込む前に吐き出す嚥下、食道にある食べものを吐き出す吐出、そして胃まで達したものを口から吐き出す嘔吐があります。これは、吐いたものの状態を見れば分かりやすいのですが、嚥下や吐出の場合にはそれほど心配する必要はなく、家庭で様子を見ても良いでしょう。ただし、その場合にも、続いたり繰り返したりするようなら、動物病院を受診するほうが賢明です。

嘔吐以外の症状をチェックする

嘔吐以外の症状がなく、元気があって食欲もあり、便も正常な状態なら、家庭で様子を見ても良いかもしれません。ただし、嘔吐以外に下痢が起こっている場合、食欲がない場合には、速やかに病院を受診しましょう。

出血の有無を確認

吐瀉物(としゃぶつ)をよく観察して、血液が混ざっていないかどうかを見てください。また、吐瀉物だけでなく、犬が乾いた血液を吐き出すこともあります。乾いた血液はコーヒーのカスのような状態をしており、見慣れないと血液とはわかりづらいかもしれません。その他には、便に血が混ざって血便となっている場合もあります。

もしも、嘔吐や下痢に血液が混ざっている場合には、体内で出血が起こっているリスクが高いと言えます。誤飲なら鋭利なものを飲み込んだかもしれませんし、腸内の潰瘍や腫瘍が炎症を起こして出血しているのかもしれません。

嘔吐の回数や頻度

1回の嘔吐、もしくは時々吐いてしまう程度なら、それほど心配する必要はないかもしれません。しかし、頻繁に嘔吐する場合や、嘔吐の量が多い場合には、体内で何かしらの異常が起こっている疑いがあります。速やかに病院を受診しましょう。

吐瀉物の色から原因を推測

犬が吐いた時には、吐いたものの色から、何が原因かを予測することが可能です。例えば、白っぽい液体もしくは透明な液体を吐いた場合には、おなかが空いて胃酸が多く分泌され、それを吐いたものだと予測できます。液体の色が黄色なら、胆汁を吐いている可能性が考えられます。

茶色っぽい液体の場合には、ドッグフードを吐き出している可能性があるでしょう。また、吐瀉物に草が混じっていたなら、草が嘔吐の原因かもしれません。吐瀉物の色からある程度推測はできますので観察してみて下さい。

対処法

犬が吐いた場合には、どのように対処すればよいのでしょうか?

水は与えないほうが良い

犬が吐くと、脱水症状にならないように、水をあげたくなってしまいます。しかし、吐いた直後には胃に何も入れないのがベストですので、水も控えたほうが良いでしょう。吐いた直後に胃の中に水が入ると、反射的に再嘔吐のリスクがあるからです。

食欲と元気があれば様子見でもOK

まずはゆっくりと休ませてあげましょう。その後、元気になって食欲が普段通りなら、特に心配しなければいけない原因ではなかったのかもしれません。犬は特に絶食する必要はないため、次の食事の時間から普段通りに与えてOKです。

もしも胃への負担が心配なら、1日ぐらいはフードをお湯でふやかして柔らかくしたものを与えるか、少量のウェットフードで効率的に栄養補給ができるような工夫をするのも良いでしょう。負担がかかるような繊維成分を少なめにして、消化が良いものを与えることもおすすめです。

病院に行くなら絶食絶水

病院に連れて行く場合には、基本的に絶食絶水がおすすめです。食べ物や水を与えても、病気が原因の嘔吐ならすぐに吐いてしまいますし、犬は吐けば吐くほど体力を消耗してしまいます。

病院へ行くと、点滴で水分と栄養分の補給をしてくれます。点滴による治療なら、再嘔吐のリスクがなく、安心です。犬の体力回復にもプラスに作用してくれるでしょう。

食生活を見直す

特に健康上に問題がなくても、食欲旺盛な犬は与えたフードを平らげて、吐いてしまう頻度が多いものです。そんな時には、1回に与える食事の量を減らして、その分回数を増やすという対処がおすすめです。

食後すぐの運動は控えよう

人間でも、食後すぐに激しい運動をすると、胃への負担がかかってしまいます。犬も同じです。食後に散歩する家庭なら、食後すぐに連れて行くのではなく、少し胃を休める時間を設けることで、嘔吐のリスクを軽減できます。

まとめ

犬の嘔吐の回数や頻度がそれほどでなく、嘔吐した後でも元気で食欲があれば、家庭で様子を見ても良いでしょう。しかし、元気がなかったり、下痢を併発していたり、普段とは違う様子の場合には、もしかしたら命にかかわるトラブルが起こっているのかもしれません。すぐに動物病院へ連れて行き、適切な治療をしてください。

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